月10万円の家計改善のために実践したこと

お金
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さて、前回の記事のとおり、正しい知識を持たないまま世間で騒ぎ立てられていた「老後2000万円問題」で急に将来に不安を覚えた結果、それまで無頓着だったお金への考え方をガラリと変え、毎月の支出を10万円ほど削減することに成功しました。今回からどんなことをしていったのか紹介していきます。

家計改善のために実践したこと

項目としては下記のことを実践していきました。

  • 項目1
    家計の収支状況の把握

    現状のお金の流れを把握

  • 項目 2
    支出の分類と優先付け

    「浪費」と「消費」と「投資」の違いを理解し優先付け

  • 項目 3
    固定費の見直し

    借金返済、格安SIM、不要サービス解約、保険料の見直し

  • 項目 4
    変動費の見直し

    浪費額と食費額の把握と見直し

  • 項目 5
    先取り貯金

    給料が入ったらまずは貯金から

  • 項目6
    口座の仕分け

    生活用口座、貯金用口座、投資用口座

それぞれの項目の詳細は専用記事を用意しています。
この記事ではそれぞれざっくり、紹介しています。

家計の収支状況の把握

とにもかくにも、まずは今の自分の月単位での家計状況を把握しました。ここを知らないと対策も立てようがありません。

まずは毎月の収入。

収入費目金額
給与(手取り額。ボーナスは除く)280,000
収入合計280,000

続いて毎月の支出。

支出費目金額
家賃65,000
ガス3,000
水道(一月あたり)3,500
電気8,000
自動車保険5,000
バイク保険3,000
駐車場11,000
スマホ8,000
インターネット7,000
奨学金12,000
健康飲料(定期宅配)4,000
美容室4,000
食費60,000
ネットサービス5,000
ガソリン6,000
灯油6,000
日用品4,000
趣味・娯楽・交際費60,000
支出合計274,500

ということで、毎月の収入はそこそこあるものの、
毎月の収入280,000円 – 毎月の支出274,500円 = 5,500円しか毎月残らない…!年間だと66,000円…。

収入にボーナスは含めていませんが、支出も基本的な出費しかカウントしておらず、不定期な出費(冠婚葬祭や車検、自動車税、病院代、旅行代など)は含めていません。

実際、年間の貯金額は10万円程と判明。
ボーナス代はほぼ上記不定期な出費に消えていることが分かりました。

大学卒業時50万円からスタート。現在貯蓄150万円。8年間で増えた貯蓄はわずか100万程。
このペースだと老後2000万円問題で言われている2000万円貯めるためには190年掛かる計算…。積んでる…。

こうして自身の家計状況を確認した結果、いかに破綻した生活を送っているか気づくことが出来、家計改善を強く決意することが出来ました。

支出の分類と優先付け

家計の収支状況を把握したら、次は改善出来るところはないか考えました。それまではそこそこの収入があるのをいいことに家計管理は一切行っておらず、赤字黒字を気にしないまま欲しいものは気にせず買う・お金を使う、という生活でした。「そこそこ収入はあるから、貯めようと思えばすぐに貯められるし貯金はまだ先でいいや」という考えですね。「明日から本気出す(出さない)」という失敗の王道パターンです。そんな考え方のもと、8年間も貯金を先延ばしにしたが今のこの現状です。幸か不幸か老後2000万円問題のおかげで家計改善に踏み出すことが出来ました。

さて、当然これだけ大きな支出があるということは「無駄遣い」が大きいと考えました。そこで支出の無駄を減らすために、支出費目を次の3つに整理していきました。

消費・・・ 生活していく上で欠かせない出費 (家賃、食費など)
浪費・・・ 生活する上で不要だったり過剰な出費(居酒屋代やゲーム代など)
投資・・・ いずれリターンが見込まれる出費(株式投資や資格勉強など)

詳細は別記事で行います。ここでは結果のみ。

整理した結果、3つの支出の割合は、

「消費52%・浪費48%・投資0%」 でした。

金額に直すと

「消費142,500円・浪費132,000円・投資0円」 です。

(・・・無駄遣い多すぎでは?)

ちなみに理想的なバランスは諸説ありますが
「消費70%・浪費5%・投資25%」 とかなんとか。
その10倍浪費してるとか救いようがないです。
投資にいたってはなんと0%。そりゃお金貯まらないわけです。

ただ浪費が異常に高いってことはそこを削れば、大きく改善出来るのでは?と無駄にポジティブに捉えることにしました。

固定費の見直し

詳細は別記事にまとめています。

固定費は毎月(もしくは隔月等)決まった額の支出になるものです。
家賃、駐車場代、保険、通信費などが該当します。
まずは先ほどの支出の内、固定費にいくら掛かっているのか見てみます。

支出費目金額
家賃[消費]65,000
ガス [消費] 3,000
水道(一月あたり) [消費] 3,500
電気 [消費] 8,000
自動車保険 [消費] 5,000
バイク保険 [浪費] 3,000
駐車場 [浪費] 11,000
スマホ [浪費] 8,000
インターネット [浪費] 7,000
奨学金 [消費] 12,000
健康飲料(定期宅配) [浪費] 4,000
美容室 [浪費] (一月あたり)4,000
固定費合計133,500

なんと毎月133,500円も必ず出ていくお金があることが分かりました。多い。
生活する上ではこの費用に加えて「食費・生活用品・趣味・交際費」などが発生します。

さて、この固定費をどう削減したかというと、ざっくり次の二つを行いました。

・浪費に該当する項目の費用を削減

・借金の早期返済

・浪費に該当する項目の費用を削減
 これは具体的には、スマホを格安SIMに変更したり、健康飲料の定期宅配をやめたり、美容室に通う頻度を下げたり、保険のプランを必要最低限のプランに変更したりしています。

・借金の早期返済
 これは奨学金の返済を繰り上げ返済を行いました。

この2つの見直しにより先ほどの固定費はこのように変わりました。

支出費目金額
家賃[消費]65,000
ガス [消費] 3,000
水道(一月あたり) [消費] 3,500
電気 [消費] 8,000
自動車保険 [消費] 5,000 → 2,500
バイク保険 [浪費] 3,000 → 200
駐車場 [浪費] 11,000
スマホ [浪費] 8,000 → 800
インターネット [浪費] 7,000
奨学金 [消費] 12,000 → 0(返済完了)
健康飲料(定期宅配) [浪費] 4,000  → 0
美容室 [浪費] (一月あたり)4,000  → 2,000
固定費合計133,500 → 103,000

なんと固定費が30,500円も削減出来ました。大きいですね。
しかも改善前後で生活の質はほとんど変わりありません。(美容室が二か月に一度になった位)
スマホも普通に使えますし、保険のプランが変わったからと言って生活の変化はないです。

つまり今回の改善、こう見ることもできます。
特に負担なく、意識する必要もなく、毎月3万円ものお金を自動節約(捻出)出来る仕組みを作れた。

これって凄いことです。給料で考えると、毎月の手取り給料を3万円も上げるって何年掛かるでしょうか?例えば5年掛かるとすると、5年先の自分の給料を実現しているの同じことなんです。
固定費の改善は一度やると効果が大きく、今すぐ始めることが出来るので、家計見直しを始めたいという方はまず固定費から取り組むのをお勧めします。

変動費の見直し

詳細は別記事にまとめています。

固定費の次は、変動費の見直しです。

変動費は金額は一定ではないが、毎月(あるいは定期的に)発生する費用になるものです。
食費、日用品、ガソリンなどが該当します。
まずは月の支出の内、変動費にいくら掛かっているのかを見てみます。

支出費目金額
食費60,000
ネットサービス5,000
ガソリン6,000
灯油6,000
日用品4,000
趣味・交際費60,000
変動費合計141,000

食費と趣味、交際費だけで毎月平均12万円…。

これはマズイ・・・。お金が貯まらないわけですね。。。

思い返すと自炊を一切していなかったので、基本外食です。
朝は食べない派なのですが、昼は会社周りで大体800円、仕事中のコーヒーやお茶などで400円、夜も外食で800円で合計2000円。

つまり平日だけでも、
 2000円 × 20日 = 40,000円

土日も一日2000円位使っていたので
2000円 × 10日 = 20,000円

一月合計60,000円の食費となるわけです。

加えて趣味・交際費も我慢せず、欲しいものがあればすぐに買う・遊ぶスタイルでしたので、色々なものにお金を使い、平均すると月60,000円程消費していることが分かりました。
このままではマズイと思い、大きく次の2つを実行しました。

・自炊に切り替え

・お金を使う際は本当に必要なものか考える

・自炊に切り替え
やはり食費を削るなら、自炊が一番です。もともと料理は好きなのですが、洗い物や手間がかかるのが嫌で途中で自炊をやめていました。ですので、この二つの問題を解決する形で自炊を続けられる方法はないか考えました。その結果、たどり着いたのが「スープジャー」を使うことでした。詳細は別記事にまとめていますが、これが大正解。いやになることなく続けられています。
また、高級品を買うのは浪費にあたるので、消費の分類される範囲で購入するよう意識するようにしています。

・お金を使う際は本当に必要なものか考える
今まではそこそこ給料があるのをいいことに、欲しくなったら、遊びたくなったらすぐにお金を使っていました。その結果、購入したまま一度も遊んでいない積みゲー、本、お酒がたくさんある状況です。そこで、無駄な浪費をしないために、本当に必要なことかどうかを考えてから買うようにしました。また解約しているが、利用していないネットサービスなどがないか見直し、不要なものは解約していきました。

その結果、変動費はこのように変わりました。

支出費目金額
食費(消費)60,000(消費+浪費) → 20,000(消費)
ネットサービス(浪費)5,000 → 2,500
ガソリン(消費)6,000
灯油 (消費) 6,000
日用品 (消費) 4,000 → 3,000
趣味・交際費 (浪費) 60,000 → 5,000
変動費合計141,000 → 42,500

なんと月約10万円もの変動費削減が出来ました。これは大きいです。

固定費と変動費を合わせると合計で

30,500円 + 98,500円 = 129,000円 もの家計改善をすることが出来ました。

さて、固定費と変動費の見直しを行った後の一か月の家計状況はこのようになりました。

支出費目金額
家賃65,000
ガス3,000
水道(一月あたり)3,500
電気8,000
自動車保険5,000  → 2,500
バイク保険3,000  → 200
駐車場11,000
スマホ8,000  → 800
インターネット7,000
奨学金12,000  → 0(返済完了)
健康飲料(定期宅配)4,000  → 0
美容室4,000  → 2,000
食費 60,000(消費+浪費) → 20,000(消費)
ネットサービス5,000  → 2,500
ガソリン6,000
灯油6,000
日用品4,000  → 3,000
趣味・娯楽・交際費60,000  → 5,000
支出合計274,500 → 145,500
収入280,000
収入 - 支出5,500  → 134,500

手元に残るお金が134,500円に増えました。これが貯蓄に回せるお金になります。
かなり改善できたと思います。なにより気持ちにゆとりが出来たました。

先取り貯金

さて家計見直しにより、毎月13万円程の貯蓄が出来る計算になりましたが、ここで終わるのではなく、先取り貯金をすることをお勧めします。

お金が貯まらない人と貯まる人では給料が振り込まれた後の行動順が異なります。

お金が貯まらない人は
①日々の生活をする
②あまったお金が貯金になる

お金が貯まる人は
①給料が入ったらまずは貯金分を確保
②あまったお金で生活する

特に趣味交際費など意識改革で節約しているものは、ついつい甘くなりがちです。限られたお金生活する環境を整えていきましょう。

口座の仕分け

先取貯金をする場合、目的別に口座を開設することをお勧めします。

口座が一つの方が、わかりやすい・管理しやすいと思われるかもしれませんが、実は内訳が見えづらく気づけば貯金用のお金を使用していた。なんてこともありがちです。

最低限次の2つを用意することをお勧めします。
・生活用口座
・貯金用口座

給料が生活用口座に入ったら、まず先に決まった額を貯金用口座に移しましょう。
貯金用口座は簡単に下せないようにあえてキャッシュカードを作らない。なんてこともありかもしれません。またこれ以外にも投資をしたい方は投資用の証券口座、突発的や不定期な出費用の口座(冠婚葬祭、車検代、修理代)など用途毎に口座を開設すると把握が楽になります。また併せてマネーフォーワードのような家計簿アプリと連動するとさらに把握が容易になります。

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